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幸田露伴『努力論・運命と人力と』『着手の処』

運命と人力と

 

人は成功すると自分の才能や手柄だと考え、失敗するとなんという運命に当たったのだと呪うものです。同じように努力して生きたとしても、川が増水してたまたま左の堰が切れ、右岸の人たちが助かるというようなこともあります。これはもう、どうしようもないことです。だからこそ不運に当たったり、成功できない人をみかけても「努力不足だ」などと安易にいわず、また、自分自身も運命を理由に諦めたりせず、たとえそれが不運な結果になったとしても、自分の責任なのだと考えて努力したほうがいいと思うのです。そういった姿勢が人々の心を打つのであって、結果として成功率を高めるということもあります。

 

着手の処

 

「いつやるの? 今でしょ」

 

 

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