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知らない人を採ってはいけない

知らない人を採ってはいけない 新しい世界基準「リファラル採用」の教科書

 

リファラル採用をわかりやすくするなら、能動的コネ入社ということになります。従来のコネ入社は、縁故採用のような家族や親族だからといった消極的なものや、付き合いのある銀行からの出向だから仕方なくといった、使えない、要らない人間を採るイメージが強いのですが、リファラル採用はこのような従来のコネ入社ではなく、社長や社員の知り合いの中から、特に使える人間を引っ張ってくるヘッドハンティング的な縁故(知り合い)採用です。

 

知らない人間を、たった数回の面接で採用するのが危険極まりないことは、中小企業の社長なら知っているはずです。たったひとりのダメ社員のせいで会社が傾くこともない話ではありません。

 

 

 

とはいえ、このリファラル採用、諸手をあげて賛同できる、絶対の手段でもないのです。大穴が空いているといってもいいでしょうね。

 

その穴というのが、本書でも触れられていますが、不採用となったり、採用後に使えないとわかったときに、交友関係がぶっ壊れるということです。これは恐ろしい。本当に、恐ろしい。社長と会社が大好きで、そのために交友関係を少々犠牲にしたって構いやしないぜ! という人たちの集団でなければ成立しないかもしれません。

 

うーん。これ、難しすぎますよね。実践できれば相当に使えるのはわかりますが、どうにも一般社員、一般企業には荷が重そうに見えます。交友関係を破壊しないほどすばらしい企業だとか、自社に適切な人材を見抜く目があるだとか、愛社精神をバリバリ発揮してもらえるほど魅力的な組織であるだとか、単なる採用を超えた部分で突き抜けていないと大変でしょう。

 

とはいえ、そういう努力は本来すべきなんですよね。「いい人がこない」という社長は大抵、自社がいい会社じゃないという事実を直視しません。選ばれるだけのトガったなにかを持っているかどうかチェックもせず、いい人がこないといっても仕方ないとは思います。ですから、リファラル採用は恐ろしいリスクを持っている一方で、自社の魅力(のなさ)を確認し、高め、周知することや、それらを改善するための準備、実行のために検討してみてもいい方法なのかもしれません。

 

その一環として提案されている、アピールブックづくりはいい方法だと思います。私はこれに似たものを、ポートフォリオと呼んで新聞形式で作っていました。ただの会社案内ではおもしろくないので、夢や願望だけでなく、見せたくないことまですべて盛り込んだ、会社の現状を公開し、社風も含めて納得してもらったうえで、採用活動に入る、というものです。

 

これ、チャンスだ! と思って、各社のポートフォリオ制作代行業をやろうと思ったのですが、あまり反応は芳しくなくて。でも、いまの人手不足の時代なら、また違うような気もしています。ご用命があればご相談ください(ダイレクト営業)

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