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残業は採用の問題にも響く

採用時に残業時間を公開できますか?

ほとんどの中小企業は残業時間を公開できない

 

はっきり申し上げて、これは危険です。新卒者がきてくれるはずがないんですね。月の残業時間が50時間を超えているなんて論外です。でも、それが当たり前の風景になっているので「悪いことだ」と誰も思わない。社長がそういう人なのか、上司がそういう人なのか。いずれにせよ、そのような状態では新卒者や若手社員の検討の俎上にものぼらないということは覚悟しなければなりません。

 

これを聞いて、最近の若者は甘えているというのは簡単です。そうです。簡単なんです。つまり、本当の意味で甘えているのは、かつての若者。つまり、あなたなんです。ここまで指摘されると、怒り出す人もいますが、怒るということは、感情を爆発させて議論を打ち切り、理屈抜きで勝とうとする行為です。理屈のない会社に、理屈で育った若手はきません。次世代が採用できない会社は、必ず死にます。人に寿命がある以上、仕方のないことです。

 

あなたがどれだけ変化を望まず、昭和の仕事観を望んでも、世の中は変化し続けます。平成には平成の、令和には令和の仕事観が支配していき、自分の都合など無視して流れていくのです。

 

自発的出勤社員は厳罰に

 

中小の経営者のなかには、休日にサービス出勤する社員をほめる人がいます。「仕事熱心だな」なんていうわけですけど、それを見ているのは社員も同じです。直属の上司がサービス出勤すると、部下もオチオチ休んでいられません。本人は仕事が好きなのか、家庭に居づらいのか、会社にくるわけですが、これを放置すると、若手は辞めますし、採用できなくなります。これがわかっておられない社長が本当に多いように思いますね。

 

サービス出勤族のなかには部下に強要したり、「自分だけ休日も出勤しなければならない」などと愚痴をこぼしだす人もいます。当然、最悪です。前者は論外ですし、後者も同様です。上司であるなら、休日出勤せずに済むように仕事を割り振る必要があります。マネジメントする暇がないというのであれば、平社員でいるしかありません。年功序列などで変な形に昇進させたりすると起こる典型的な構造です。

 

マネジメントできない上司は平にして給料を下げ、マネジメント専属の平社員を置くのが正しい方法です。それが嫌なら、自分で仕事を抱えないように工夫せよということですね。大抵、自分でしなくていい仕事をしていたり、仕事を抱えて働いているフリをしていたい場合が多いです。職責上位者は給料も高いのです。時給が無駄になっている。会社のために長時間働いているというのは、自慢でも、自己犠牲でもなく、会社から利益を吸い取る吸血鬼です。美談でもなんでもありません。

 

そのことを社長が理解し、環境と意識を変えなければならないのです。

 

だって、でも……というのは構いません。しかしながら、時代はあなたの都合を許してはくれません。自分の社長退任と同時に会社を潰すと宣言しているならいざ知らず、そうでないなら、継続して運営していくのであれば、新卒採用、若手採用は必須です。社内に5才以上の年齢的空白期間があるのは危険です。

 

会社を安定的に運営し、変えていくためにも、若い世代に選ばれる会社にならねばなりません。ひいてはそれが、今後顧客となる若い世代にも選ばれる結果となるわけです。

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