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社長だけ勉強する会社は社員が辞め、社員だけ勉強する会社は独立する

勉強は全社をあげてするものです

勉強の本質は社員の底上げであって、ピークアップではない

 

一部のすごい社員、中小企業なら社長だけが勉強することで、さらに強みが伸展し、業績がアップする! と考えている社長は甘いです。なぜ世界で義務教育がなされているか考えればわかります。賢くなると、悪いことをする人が減るからです。仕事をするにしても、原始人と農耕民では一緒に働くことはできません。

 

高度にシステム化されな稲作、畑作は、労働集約的な面もあり、みんなが同じくらいの知性を持っていなければ組織的には動けません。来年の種もみまで食べてしまうような奴は集落に置いておけませんから、山へ追い出すことになります。こうして同調圧力が生まれたという話もありますが、それはそれです。

 

教育とは、上の人間を伸ばすことではなく、どうしようもない下の人間をそれなりにすることにあります。そうでなければ、どうあがいても大学に行けなさそうな人にまで、中学まで義務で教育する義理なんてないのです。

 

そもそも、現状70点の人間を100点にするのと、30点の赤点の人間を60点にするのでは、どちらが楽で、効果があるでしょうか。

 

70点の人間が100点になると、30点の人間はやる気をなくします。お互いの意思疎通が不可能になり、100点をとるのが社長なら、部下は指示が理解不能で働かなくなりますし、100点社員が出てくれば、社長よりいい点数なのですから独立していきます。

 

セミナーや勉強もいいですが、本当にやる気があるならば、金儲けのタネを拾い集めるのではなく、社員が「当たり前のことを当たり前」にこなせるように徹底的にやらせることです。

 

「おかしい、もうからない、こんなにノウハウを学んでいるのに!」という社長の会社は、決まって当たり前ができていません。

 

事務所の入り口に雑草が生えていたり、外壁にコケや藻がついていたり、汚れた格好の社員がふらついていたり。そこまでいかなくても、ろくに挨拶をしないといったことがよく目につきます。たまたまだといわれるかもしれませんが、一事が万事、そういう「当たり前」ができていない会社は、仕事も当たり前にこなせていません。

 

まずは赤点社員を平均点に近づけることです。ピークアップはその後です。組織は優秀な社員が引っ張っていくものではありません。総力戦なのです。優秀な社員に任せていたら、何人かまとめて独立されかねません。組織という足並みの揃った基盤があるからこそ、スタープレイヤーが活躍できるのだ、だから自分も安易に独立するのはやめておこう。そう思わせるような会社にすることです。独立した方がいいなと思われるということは、致命的なほころび、足を引っ張る奴がいるということです。

 

社員教育は会社の底上げ。まずは当たり前をこなすチェックシートをつくるですとか、定期的に社内勉強会をやるといった仕組みの導入をご検討ください。

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