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社員の得意不得意・興味関心を測定していますか?

社員ファースト・社員を大切に

社長は社員に興味がなさすぎます

社員は自分の得意をアピールできない

 

職場で腐っている社員は、決まって自分の得意なこと、好きなことがしたいといいます。それを小馬鹿にするのは簡単ですが、社長は自社の社員に、いまの興味関心や得意不得意を質問したことがありますか?

 

おそらくないはずです。そんな状態なのに、社員のことがわかっていると思っているのですから、これまた小馬鹿にされても仕方のないことです。カレーのスパイス配合にこだわっているだとか、ブーツ集めに凝っているだとか、仕事に直接繋がらないようなことでも社員の関心や知識を知っておくのはいいことです。

 

恋愛対象や家族など、身近な人に好かれたいと思ったらどうしますか? ふつう、なにもしないで「あの人のことを想っているから、向こうも自分のことを大切に考えているに違いない」なんてことはいいませんよね。図々しいにもほどがあります。好かれようと思えば、相手のことを知り、好みにあわせる努力をするはずです。そんな「当たり前」なことが、社内ではできていないのです。

 

社員は自分から上司や経営者に好きなことを話したりしません。面倒なことになると思っているからです。ましてや好みが先鋭化した現代、「そんな趣味やめろよ」なんていってしまう人も多いですし、そうでなくとも仕事以外で話しかければ叱責されかねませんし、仕事で話しても余計な仕事を渡されそうですから、全員が警戒してコミュニケーションをとらないわけです。

 

これでは機能不全は当然です。社長や上司はうぬぼれて、社員は自分のことをひた隠しにしようとする。そんな組織が強いわけがないんですね。率先して自分のことを開示し、社員や部下のことに興味を持って、情報を取りに行くことです。

 

「どうしてオレサマが取りに行かないといけないのか? 面倒だな!」と思ったあなた。きっと部下に嫌われていますよ。取りに行っても教えてくれないかもしれません。普段から、自然に教えてもらえるような関係づくりこそ大切なのです。それが「当たり前」のことなんです。昔に比べて社会がドライになったといわれますが、それはドライにしてきた世代、つまり年上世代がいるからです。下の人間に興味を持たなくなったから、下の人間も情報を開陳しなくなっただけです。先進国はドライになってもコミュニケーションが豊かな国はいくらでもありますからね。

 

社員の適性を聞き出すワークシート

 

いきなりアンケートを送付しても、ろくに回答はされないでしょう。ですので、根気よくコミュニケーションを取りながら、何度か書いてもらうのがいいでしょう。また、アンケートの冒頭部に、慌てて埋めたりせず、毎日1項目ずつでもいいので、思いつくだけ書いてください。結果によって不利になることはありません。といった文言を入れるのも忘れずに。学校の試験用紙のように、「〜について書け」なんてしてはいけませんよ。

 

 

こんなところでしょうか。なかには答えにくいものもあります。ですので、日ごろのコミュニケーションが大切なのです。

このアンケートを提出してもらいますが、1度でやめてはいけません。半年ないし1年後、同じものを書かせてつきあわせるのです。ウソをついていれば齟齬をきたしますし、マジメに回答していれば、本人も成長を実感できるはずです。なにより、会社としても社員のことを知ることができ、特性にあわせた配置や、新規事業のヒントになるかもしれません。また、これは副産物ですが、中途採用などで適当なことをいって入ってくる人間を追い返すこともできます。

 

社員に興味を持っていないのに、社員を大切にしているなんてトンチンカンなことをいうのではなく、ちゃんと効果測定ができる形で社員のことを眺め、大切にしてあげてください。

 

人は、聞かれなければ答えません。この大前提に立ち戻りましょう。

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