サイトアイコン 3100.work

職場に近い人ほど成績がいい法則

職場から家が近いほど成績がいいのはなぜか?

職住近接がもたらす効果

 

職場と家が近い人は総じて仕事の成績が高くなります。これは会社の近くに住めるほど愛社精神がある人はどうのこうのという話ではありません。

 

私は許される限り(家族や自身が)、職場と家をくっつけなさいとアドバイスさせていただいております。起業なさる場合は、自宅で働くか、自宅では気分が切り替わらないなら、庭に事務所をつくるようにいっております。

 

なぜそこまでするのかといいますと、人間は起きてから4時間がゴールデンタイムだからです。それ以降は脳の動きが鈍っていくらしく、生き物としての仕組みでどうにもならないという話を見たことがあります。そのため有名な発明家などは毎日昼寝をしていたそうですし、ナポレオンは3時間しか寝なかったけれど、しょっちゅう仮眠をしていたそうです。寝起きのゴールデンタイムを活用していたのかもしれません。

 

さて、偉人から我々のはなしに戻りましょう。飛び起きて準備し、職場に向かう。通常それだけで2時間は使ってしまうでしょう。4-2でゴールデンタイムは残り2時間です。しかし、この2時間を大切にできる人が成績がいい人なのです。

 

ホワイトカラーの仕事の多くは午前中か、午後の早い段階で終わらせられます。営業まわりや日報は、集中力やクリエイティブな力が要らない夕方以降にまわし、一番重たいやりたくない作業や新しい発想が求められる仕事はゴールデンタイム中に終わらせることです。こういう仕事をいつまでも手をつけず、ダラダラやるから成績が上がらないで、長時間労働になるわけです。

 

ゴールデンタイムを長く残すためにも通勤時間は短い方がいいのですもし、通勤に1時間以上かかるとどうでしょう。朝の準備と通勤でゴールデンタイムがさらに減少していきます。会社に着いたときには残すところ1時間……。これではいい成績を出せるはずがありません。また、職場との距離が遠いほど帰るのにも時間がかかりますから、体力に加えて余暇時間、なにより睡眠時間が削られます。毎日コンディションが悪いまま仕事にでかけ、なおかつゴールデンタイムもない。当然まともな成績が出せるはずがなく、成績も体調も悪いから、仕事に前向きになれずに愛社精神もわかない。とまあ、こういう具合なわけです。

 

職場と家は30分以内が妥当な線です。成績が悪い社員がいたら、家賃補助を出してでも近くに住まわせてみてください。なかなかの確率で成績が改善します。

 

そもそも、通勤距離が長いことに不満を感じていても、それがどれだけ経済的損失(寿命という取り返しのつかないものも含む)を生んでいるかを計算できないからこそ、成績が悪いのです。残酷なようですが……。

自分がやっていることをお金や数字に換算する習慣がないので、成績が悪くても疑問に感じず、むしろ自分は仕事をがんばっていると思っているのですね。社会人なら「ふつう」気づくと思うのはあさはかです。気づかない人には教えてあげないといけません。それが上司や経営者の仕事なんですから。近くに住んだほうが成績があがり、ボーナス増えるだろうにな、と。

 

私は通勤時間が30分以内になるなら、家賃が3万円上がっても取り返せると考えています。都心で8万円の1K物件に住むほうが、通勤時間が1時間以上かかる郊外の5万円物件に住むよりいい。正社員なら時給換算すれば3000円くらい。それが月に20日はあるわけですから、毎日往復で1時間ずつかかると、3000円*20日で6万円。時給2000円換算でも4万円ですからね。社員として雇われている=時給2000円以上の価値があると認められているのですから、この計算はあながち……でもないはずです。なにより自分自身が楽ですし、会社の利益になるならいうことないでしょう。

 

社員を採用するときも、会社の近くに住みかえられますか? と聞くのは「いい手」です。理由もなく嫌がる人はもちろんですが、家族の都合などがあって難しいという場合、成績的不利があると事前に考えておくべきかもしれません。もちろん、そういった不利をひっくり返せる人材と思えば採用をためらう理由もないのですが、一人暮らしをしている新卒の場合はちょっと覚悟をしておくべきかもしれませんね。

 

数字ベースで考える習慣があったり、コンディショニングを大切にしていたり、長く勤めるつもりで会社のそばに住んでもいいと思える性格だったり、軽率なまでのフットワークの軽さだったり。

こういったものを見極めるひとつの試金石になりえます。

会社の近くに住むことは、多くの場合プラスに働きます。ぜひ上手く活用してください。

モバイルバージョンを終了