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歴史地理学&賢者の石チャリTシャツ販売再開のお知らせ

人文地理学・歴史地理学チャリTシャツ販売開始

 

長らくお待たせしておりました、「歴史地理学と賢者の石Tシャツ」と「イナカモノズTシャツ」の製造・販売を再開いたしました。前者は、徳島県の歴史や地理学研究のための研究支援のためのもので、後者は四国のお遍路文化や遍路道の維持活動、周辺自治体の支援のためにクラウドファンディング的に製造しているTシャツとなります。予価は1枚2500円となっております。1枚売上ごとに300〜500円を活動資金に充当させていただきます。ご予約いただいていた皆さまには、9月下旬を目処に順次発送、これからご購入を検討される場合は、通販サイトの SUZURI 様にて委託販売をお願いしております。

 

蛇足中の蛇足のはなし

ご購入いただくみなさまには聞きたくないお話でしょうが、現在各色、各サイズ5枚単位の発注で、1枚あたり送料含めて2200円ほどかかっておりまして……。人件費を考えると、まったく利益は出ておりません!チャリティーぶん赤字が出る、完全に私の手弁当ですので、儲けやがってこのやろう!といったことはございませんので、ご安心(?)ください。100枚単位で発注できれば単価も1500円程度に抑えられるのですが、そこまで売り切る自信も力もなくて。皆様には高い金額をお支払いいただきながら、ほとんど活動支援にまわせていないことを深く反省しているところです。

 

これ以上の投資価値の低い私に金銭的支援をお願いするのは心苦しいですから(プレッシャーで潰れてしまいそうです。穴があったら入りたい)、シェアや当サイトへのリンクといった形で支援いただけるとありがたいです。情けない限りですが、ひとつお願い申し上げます。(なにか改善策は考えていきます)

 

歴史地理学と賢者の石の関係って?

 

徳島県は、古事記に記されているような太古から「丹」と呼ばれる朱色の原料が取れていました。これは水銀から抽出されるために極めて毒性が高く、専門的な知識が必要で、大変な利益をあげていたといわれています。この「丹」の取れる石ですが、賢者の石という別名でも呼ばれていたんです。あらゆるものを生み出す魔法の力を秘めた石ですとか、万病を癒す薬になるなど、水銀の不思議な性質(金属なのに水のよう)、銀から生まれる赤の神秘的な力(寺社にたくさん使われました)、猛毒は良薬になるといった二面性の信仰などなどありまして、誰もが「丹」を欲していたのです。

 

この「丹」の存在は遠く中国にも知られ、魏志倭人伝という本にも載っている、と私は解釈しているところです。ですが、「魏志倭人伝にもこう書いてあるから、古事記の世界は徳島県からはじまったのかもしれない」という話をするには、まだまだ研究や周知が不足しておりまして、近畿や九州説のように脚光を浴びることもありません。

 

古事記の舞台が徳島であるかどうかに関わらず、このままでは過疎化等で地域の歴史や文化がちょっとマズい!こんなオモシロテーマがあるのに若い子たちがそれを知らず、都会の大学に流れていくのはもっとマズい!!ということで、いっちょ旗を立ててみようと考え、周知とチャリティーを目的にTシャツを製造しているところです。郷土史や地理研究はこちらのページに細々とまとめてまいりますので、暇で暇で仕方がないときにでもお読みいただければと存じます。みなさんにも古代のロマンを感じていただき、郷土史や文化、歴史地理学への興味、関心を高めてもらえれば幸いです。

 

イナカモノズってなに?

 

イナカモノズは、四国のイナカモノのための架空のウェアブランドとして、私が学生時代におもしろがっていたものですが、現在、四国の遍路道や遍路文化の維持が少しずつ難しくなっており、その支援をする目的に転じたブランド(?)になります。

 

台風などで壊れやすい地域にあって、これ以上過疎化が進めば旧遍路道の山林や標識の管理が不可能になるかもしれないということで、私や知人が個人的にTシャツを着て啓蒙活動を行っているだけで、特に大きな支持母体などもございません。ただ、せっかく1000年以上続いている文化です。ここで失うのはもったいない。もし十分なウェアブランドになれば、ここでの収益を遍路道の保守管理やお遍路さんへのお接待、発信事業に充てられればと妄想しているところです。そんな活動もあるのだ、とだけ知っていただければありがたく思います。

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