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ブランディング広告について知っておきたたった1つのこと

広告や宣伝でブランドがつくられるという真っ赤なウソ

広告屋の営業マンはこういうけれど……

 

「何度もおなじ誌面に広告を出すことで信頼性が増します!」

広告屋の営業マンがよく口にすることです。

広告デザイナーで、中小企業の広告・広報のコンサルタントとして申し上げます。

度重なる広告や宣伝でブランドがつくられ、認知され、企業が成長する。

ということは「ほぼほぼ」ありません。

「そんなことはない!」という反論もありましょうが、

人間、興味のないことは何度見ても覚えません。

野球に興味がなければ打者が右に走るか左に走るかなんてわからない。

何イニングで試合が終わるかもわからない。

スポーツニュースで何度も見ているはずなのに、です。

 

間違えてはいけないのは、何度も広告して認知されていると思っているのは、

すでに一定程度社会的知名度がある、すなわち成功した企業だからこそ

何千万円というお金をかけてCMが打てるのです。

そういう企業はすでに魅力的な製品やサービスを持っている。

だから宣伝すれば売れるのです。たったそれだけです。

認知度が上がってブランド化されるという順序はありえません。

売れるべきものがあって、ブランドになるのです。

 

広告屋としてのタブー

 

これを口にしたらお仕舞いになるのですが、広告でブランディングはできません。

もしブランディングできるなら、天下の広告屋がバンバンCMしてますよ。

新聞もテレビもネットでも、D通!電2!!っていっているはずでしょ。

HHDとかもそうですね。ええ。

でも、いっていない。つまり、広告というものは広告屋が作り出している

市場でしかないということです。

 

広告情報が欲しいと思っている人に直接宣伝広告するのが一番効率が

いいことはいうまでもありませんよね。

それを昔からやっているのが新聞広告です。特にスーパーのチラシですね。

主婦はチラシ欲しさに新聞を開いていたワケです。

ところが近年はネットで見られる。また、競争激化でどこに行っても

大抵値段は近いので、比べるべくもないのかもしれません。

新聞を取って日々お得に暮らせば、新聞代くらいは捻出できるから、

新聞が受け入れられていたのかもしれません。

現在、この直接宣伝広告するのはネットのパーソナライズされた

広告になっていますね。検索履歴や属性から、好きそうな広告を出す。

私は最近、口臭と薄毛の広告ばかり出ます。中年だからですか。そうですか。

 

脱線してしまいましたが、広告が欲しい人に広告するのは悪くありません。

鬱陶しいものもありますが、互いに助かることもあり、なにより無駄がない。

一方で、広告市場を拡大し、広告屋が利益を産むための広告というものは

まったくの無駄で、ブランディングのため! などといって捨て鉢な広告を

出させるような広告屋のいうことなど聞いてはいけないのです。

一社がブランディングのためにと騙されて無駄な広告を出すと、

他の会社も露出度を上げないと! と無駄な広告を出します。

こうして際限のない軍拡競争がはじまって、笑うのは武器商人だけ。

つまりは広告産業だけ、ということになるのです。

連中、といいますか、私も広告屋の端くれなんですけれども、

こいつらは獅子身中の虫、奸臣も奸臣なのです。

 

無駄な広告など一切不要。

お洒落であることなんて不要です。

読みやすく、わかりやすく、読みたくなる。それだけで十分なのです。

まあ、最後のは私のポリシーなんですが、

それを脇に置いたとしても、広告でブランディングなんて、

チャンチャラおかしい。

いますぐ広告費と広告の内容を精査して、粗利に貢献していない

広告を断固として減らすべきです。

そして、粗利にプラスになる広告なり事業なりに振り向けてください。

広告屋の口車に乗せられてはいけないのです。

 

いってる本人がそうだから、信用できないかもしれませんけどね。

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