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人の目なんか、気にしない!|デューク・ロビンソン著

親身になってアドバイスするのはいい人じゃない

 

アドバイスというものは、実のところ相手をどんなに思って行ったとしても、損でしかないことをご存知でしょうか。近年の心理学系統の本にもよく見られるようになりましたが、アドバイスというのは仮に求められたとしても、しないほうが賢明なのです。例えば、アドバイスというものは、与える側と与えられる側という構図ができます。この上下関係が問題ですし、親身になって行ったアドバイスを受け入れてもらえなければ、その時点でイラっとするのは目に見えています。「〜すべきだ」「〜してはいけない」という強制を働かせるようなアドバイスだと、特に腹も立つでしょう。もっとも、「信号を無視して飛び出してはいけない」といったような瞬間的かつ命に関わるようなものは強制的に従わせるべきかもしれませんが、「お酒を飲んで運転してはいけない」というラインだと、どう考えてもやめておいた方がいいにも関わらず、アドバイスするだけ損になります。

 

まさか、と思うかもしれませんが、アドバイスには大抵以下のような側面があることを確認していただきたいのです。

 

  • 自分の思い通りに相手をコントロールしたいという欲と快感
  • アドバイスを受け取った側の創造性が著しく低下する
  • アドバイスに従うことで自分の責任だと認識しなくなる
  • アドバイスに従って失敗すると嫌われて損でしかない

 

アドバイスはするだけ損ということがおわかりになりましたでしょうか。人の目を気にして、いい人でいたいと思うだけに、相手に親身になり、アドバイスをせっせとするのはもうやめましょう。それは一種の病気です。アドバイスしたがり人間というのは、自分は正しくて、優しくて、偉いと思っていますし、いまはまだ思っていなくてもズンズンそのようになり、しまいには誰からも嫌われる存在になります。本人は最高にいい人だと思いこんでいるままに。相手をコントロールするのが当たり前と感じ、そうしていることもわからなくなり、アドバイスに従わないことに怒りが込み上げ、アドバイスによって起こった責任を追求されれば、普通の人同様に怒りだす。いい人になるため、という偽りの看板を掲げて、知らず識らずのうちに誤った道に入り込むのがアドバイス好きなのです。ですので、どんなに頼まれたってアドバイスするのはやめましょう。不確実性があることには答えを述べないのがベストです。

 

アドバイスの代わりに

 

とはいえ、アドバイスを断固拒否して相手を突き放せといっているのではありません。もちろん、一定程度突き放さなければならないのですが、突き放すにしてもちゃんと事情を述べます。「アドバイスしたいけれど、解決法が確実とはいえないから責任は取れない。だから君の意見を尊重したいんだ」などといって、私の意見を聞こうとしないでくれと伝えることです。このときに、相手にどうしたいか質問したり、共感を示すことで十分に「いい人」という評価は守れます。いやむしろ、アドバイスしないからこそ、聞き役に徹するからこそいい人になれるかもしれません。

 

困っている人の手を引くのでも、支えるのでもなく、すぐそばに立って見守るだけにする。ノータッチであり続けることが、最高のアドバイスと真にいい人であるための方策なのではないでしょうか。

 

人の目なんか、気にしない!ために

 

本書は完璧主義のほかに8つ、「いい人」が犯す大きな行動の間違いについて論じています。その間違いは、自分の人生も、他人の人生も破壊しうるものです。いい人であろうというのは美徳ですし、学校がしきりに教えてくれますが、いい人になる方法は教えてくれません。各々が思い描く「いい人像」のために努力しなければならず、結果として多くの人が間違った努力を重ねて、人生を壊してしまうのです。本当にいい人であるために、捨て去るべき事柄とノウハウ、捨てる場合の対案がわかりやすく掲載されております。

 

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