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女性に選ばれる広告・チラシのつくりかた

 

広告のビフォーアフターのビフォーはいらない(かも)

 

汚いものは見たくないのです。それは私にふさわしくないので。女性は現実を直視したくないの

ですから、男性的な価値観と親切心で「ビフォー」と「アフター」を見せて、製品のスペックを

確認してもらう必要はないのです。ただ単に嫌われてしまうだけです。見せるなら、うっすらと、

小さく、などの工夫が大切です。ドーンと見せたら、気持ち悪い!ですとか、自分のお腹の肉を

思い出し、「私を責めるようなことをするこんな会社は嫌い」とレッテルを貼られておわりです。

 

もし見たければ、私のダイエット記録をごらんください。醜く汚い腹が痩せていく姿を見て、

「おおっ」と思うのは男性か、ダイエットしない女性です。見ていられるだけの余裕があるのです。

ダイエットで苦しめば苦しむほど、太った醜い体は自分を責め立てるような気がして、

完全に被害妄想なんですが、イヤだ!嫌い!!となるのです。

 

真実を伝えたいきもちはわかりますが、わざわざ嫌われるようなことをする必要もないと思います。

なお、整形番組や化粧番組が人気で、ビフォーアフターをやるじゃないか!と反論される方も

いるでしょうが、あれは「整形」というまだまだ社会的に受け入れられないルール違反が背景に

あるからです。化粧も同じです。化粧のビフォーアフター番組で、ビフォーの時点で圧倒的に

美人な女性がモデルなら、まず見ません。タレントのすっぴんが見たいのも、自分以下であって

ほしいという褒められたものではない心理があるからです。これらは純粋なビフォーアフターでは

ありませんから、活用方法を間違って採用するとエラいことになります。

 

あるリフォーム会社は古くなった室内状況を詳細に見せないことで受注率が40%アップしました。

女性向けを打ち出して成功している会社はほとんど「いいところ」しか見せていないはずです。

ぐしゃぐしゃに腐り、シロアリだらけの写真などは見せないほうがいいのです。

 

シロアリといえば、同じ種のゴキブリの例も話しておきましょう。

殺虫剤で知られる金鳥は、パッケージに描いてあるゴキブリの絵をかわいいものに変更し、

なおかつ文字も目立たないようにしていましたが、それでも目につくということで、

パッケージをきれいに剥いで使えるようにしました。

 

 

まだまだ、もう一声必要です。ゴキブリという文字をもっと意識させないようにして、

モノトーンのボタニカルなパッケージにすれば完璧なんでしょうが、やはりこういった改善が

なされるということは、それだけ醜いものは見たくないということなんです。

もはや一種の神経症ですが、女性は視界に嫌なもの、現実を突きつけてくるものは入れたくない。

そういう存在だと理解しなければなりません。私も一種の神経症なので首がモゲるほどわかります。

 

それでも「スペック」「事実」を見せたいなら、踏み絵をしてから見せてください。

さきほどのダイエットページのようなものです。「ここから先は覚悟してくれよ」といってから

見せるのです。そうしないと、あっというまにお客さんの気持ちが離れます。

また、踏み絵を踏んでくれるお客さんは真剣度が高いので効率的な営業が可能だと思われます。

 

 

モデルを使うなら、日本人は使わない

 

せっかくなら日本人女性のモデルを起用して、イメージしやすくしよう!という会社は多いです。

広告でも金髪の外国人女性を使うと、意味がわからないと突き返されることがあります。

別に私はパツキンのチャンネーが好きなわけではありません。反応率や離脱率が露骨に違うので、

「しぶしぶ」金髪の外国人女性を使っているのです。

日本人女性のモデルを使うと、モデルですから基本的に美人です。なので、多くの女性は、

「この野郎」と思うらしいのです。それだけで買うつもりが失せます。

モデルよりキレイじゃない自分という現実を見せられるのが嫌なのです。

そんなの、当たり前のことです。私だってそうです。

 

もちろん、そんなことを思わない女性もたくさんいます。

でも、思わない女性は金髪の外国人モデルを使っても、否定的なことを思い浮かべないので、

結果として日本人モデルが嫌いな女性のぶん、

外国人モデルを使ったほうが成約数が伸びるわけです。

 

化粧品のコマーシャルは、若い女性向けほど外国人モデルやハーフモデルが増え、

中高年向け化粧品になると、日本人モデルが増えることに気づいていますでしょうか。

これは、ある年齢で逆転現象が起こるからです。

つまり、身近で現実をイメージしやすい日本人モデルを見るのがつらい若い女性と、

現実離れした美人すぎる外国人モデルを見ることがつらくなってくる中高年の女性の

2種類が存在していて、中高年女性はより身近に感じやすい、

(つまりはブサ◯クってことになっちゃうんですけど)

日本人の中高年タレントなどのCMに好感を抱くようになる転換点があるわけです。

 

いずれにせよ、年をとったという現実を見たくないわけです。

または、昔の超人気アイドルも一緒に年をとった、という安心感が欲しいのです。

 

とてもおっかないことを口走っていますが、これが真実、事実なんです。

私もこんなこといいたくないんですよ。ですから、そちらのかた、石、投げないでください。

見たくもない現実を見せるのは絶対にやってはいけないことです。

まずはそれだけ押さえてください。

 

(次のページでは、男に効く売り文句が効かない理由について掘り下げていきます)

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