二足履きの会社は危険
スリッパの法則などともてはやされましたが
社内に入ると、スリッパに履きかえさせる会社には投資しない。変化を好まない企業風土が多いからだー。
2005年ごろ、ファンドマネージャーや投資のプロが口々に語った投資の法則です。
これが正しいかどうかはみなさんにお任せするとして、私として一点、いえることがあります。
二足履きの会社は、基本的不潔で掃除しないってことです。
汚いものを持ち込むのは嫌だと土足厳禁にするのでしょうが、そのスリッパ、ちゃんと拭いてますか?
社員が履いているスリッパの裏面を見て、薄汚れていたら同じことです。なにか意識が足りていない。
また、履き替えるということでゆったりできてしまいます。
お客さんは会社の外にしかいません。
社内にいるのが快適な会社は、たとえ業績が好調でも、利益の取り漏らしがあるはずです。
本来得るはずだったものを、わざわざ逃すことはありません。
そんなに欲張ったって仕方ないと思うなら、まずは思いっきり稼いでおいて、
社会に還元してください。当期利益がこれ以上になったら、花粉の出ない杉の植樹にお金を出すとか。
震災で困っているかたや、防災のために使ってもらおうとか。
利益を取り漏らすということは、ライバルを強くするということです。
社内にいたくなるということは、変化を好まなくなるということです。
世の中は会社の都合とは無関係に変わります。
季節と同じように、時間は我々の変化を待ってくれません。
土足で社内に入っても、汚れひとつないフロアを維持する工夫を考えることです。
汚してしまうなんて非効率? いいえ。これは学びのある「よい非効率」なのです。
考えるべきは「汚さない」ではなく、「汚したままにしない」です。
そうした工夫が、日々の業務の改善への姿勢づくりになるのです。
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