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社員にいい情報を報告してもらうために

報告を受けるために知っておくべき基礎知識

情報は上司が取りに行く

 

「情報を上げてこい!」

という上司はいくらでもいます。でも、情報を持っていくと、色々といわれます。情報を報告の形式にしたり、書面にするという仕事がひとつ。上司に怒られるという仕事でふたつ。情報を持っていっても、いかなくても、上司に怒られるという部分は動きませんからだったら報告しないほうが一手間ラクじゃん!! と考えるのが普通の社員です。

 

知ってましたか? 社員はサボりの天才なんです。

仕事ができないバカなんかじゃありません。

彼らは賢い。それを上手く扱えない、上司がその職責にあたわないだけなのです。

びっくりしました?

 

日報に書いてもらうべきこと

 

あるとき、レジに立っていると、高齢の女性が「包丁ありますか」と訪ねてきたそうです。店員さんは「ありません」と答えます。お客さんはすごすごと帰っていく。またあるとき、「フライパンってありますか」と聞いてくるお客さんがあった。同じように店員さんは「ございません」と答えます。

 

ないのは当然です。その店は「本屋さん」ですから。

 

で、店員さんは「迷惑な客だなあ」と店員同士で悪口をいっておしまいです。

 

でも、社長や上司は、これを見過ごしてはいけません。こういう、一見何の役にも立たなそうな情報も、上にあげてもらう仕組みがないといけないのです。口頭の報告は緊急的な優先順位の高いもの。日報などは優先順位の低いものを書いてもらうのです。

 

さて、どうして本屋に包丁を買いにくる客がいることを無視してはいけないのか。もうおわかりかもしれませんが、念のため申し上げておきますと、

  • お店がスーパーやホームセンターのように見える店構え、什器である
  • 周辺に主婦が多い
  • 立地的に競合がなく、潜在的にそういう需要がある

といったことが考えられるのです。試しに日用品を置いてみてはどうでしょう。飛ぶように包丁やフライパンが売れるかもしれません。だったら、本なんて売ってる場合じゃねえ! と思うのが「商売人」というものです。商売の基本は、売れるものを売ること。それが最高のおもてなし、ホスピタリティです。売りたいものを売るというのは、原則からは外れます。それが悪いこととは思いませんが、基本は外しているわけです。

 

「おばあちゃんが包丁を買いにきました」なんて、こんなくだらないこと書いたらバカと思われる……。そんなふうに下手の勘ぐりをさせない環境づくりが大切です。大学なんかを出て、賢い人ほどやらかします。商売人の賢さと、学校で効率的に点を取ることは違います。なんだか高学歴だとなんでもできるように世の中が教育してしまうので、勘違いされていますけど、直接は関係ありません。変なプライドが発動する前に、「そういう、社長室にいては見えてこない生情報が欲しいんだよ!」といってあげることです。これもやはり、情報を受け取りに行くからこそできることです。

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