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ダメ営業マンと凄腕営業マンのちがい

ダメ営業マンの特徴

 

ダメ営業マンはキーマンが不在だと「いつごろならいらっしゃいますか」と聞き、凄腕営業マンは「わかりました」とすぐ帰る

 

これをみて、ピンときたかたは、もうお読みいただかなくても大丈夫です。

私は営業大嫌いマンですが、大嫌いだからこそ、効率よくやることをずっと考えてきました。また、こういうことは考えてもわからないので、すごい人の一挙手一投足を真似ることにしたんです。今風にいえば、パクることにした。完コピってやつですね。

 

さて、冒頭の部分。すごい営業マンは、キーマンに会えなくても気にしません。一方で、ダメ営業マンは会うための努力をします。

これは、凄腕営業は数をこなすとかそういう話じゃないんです。

ワザと空振っている可能性がある

ということです。

 

営業にいくのに、空振りなんてバカじゃないか? と思うでしょうが、実はそうではありません。

私がパクった実例でお話ししますと、ある方の本を出すことになりました。テレビに出ていてみんなが知っている著名人です。当然、そう簡単には会えません。そんな超多忙な方ではありますが、出版に際してどうしても仕掛けをつくりたい。本屋さんでイベントをやり、サイン会やサイン本をつくって、大々的に売り出したいと編集部内で考えていたのです。それで、協力を取り付けるために営業に行く必要が出てきました。

 

こういうイベントは原則タダ働きです。著名人のギャラなんて目玉が飛び出ます。イベントだけでなく、サイン本を100、200冊となると、その拘束時間のお金だってとんでもないことになる。「嫌だ」といわれても仕方ないですし、私自身、嫌だというべきだと思います。タダ働きなんてまっぴらでしょうから。

 

でも、編集部としては、絶対にクビを縦に振らせなければならない。

さあ、どうする。

 

私は何度も個人事務所へ通いました。自宅と事務所が近接していて、マネージャーさんによれば結構そこに居るとわかっていたからです。そして、何度も無駄足を踏みました。いつ行ってもご本人がいないんですね。マネージャーさんたちはみんな恐縮しきり。「またサトウさんがきて名刺だけ置いてった」という状況が数回続きました。

 

……これが私の作戦です。マネージャーさんと打ち合わせしたとき、開いている手帳を盗み見ました。小さいカフェの机の上に堂々と広げて、お互いに仕事の話をしているのですから、見られるのは自明です。同じ方のスケジュールを擦り合わせているのですから、見られても問題はさほどないはずですし、見られて困るならそんな公の場で開いちゃダメです。

 

そのスケジュールを見れば、ある曜日の日中と、別日の夜は決まった番組の収録があることがわかります。つまり、行っても会えないんです。それを承知の上で、空振りしに行ったんです。

 

マネージャーさんや事務所の担当者は、なんて運のない人だ、なんて仕事の効率の悪いバカだと思ったでしょうね。でも、それ以上に、ご本人は「うわあ、何度も申し訳ないなあ」と思ったようです。この面倒なタダ働きを引き受けてもらえました。

 

卑怯といえば卑怯です。でも、凄腕営業マンはそういうことをしています。チェーンのファストフード店は、エリアマネージャーというのがいて、複数店舗をまわっている場合があります。そういう人は決まった曜日、決まった時間にルーチンワークで動いています。なら、居ないときにしつこく行って、「今日は別の店なんですよ」といわれたら、別の店に居ないときに行くのです。そういう営業をしている人を見知っていたので、早速パクったんです。

 

安易に居るときに行って、「あ、いらない」といわれればそれまでです。

何度も訪問して、本当に運のない人ですとか、どうしようもないバカと思われれば儲けものです。どうせ営業マンの顔を覚えるどころか、名刺もその場でゴミ箱行きなんですから。印象付けられるだけでも大当たりというもの。

 

営業って本当に奥が深くて、凄い人は凄いことをやっています。

誰でもできると思うのは大間違いということです。

 

こんな半ば卑怯(?)なやり方は別として、私なんかで協力できることがございましたら、いくらでもご協力させていただきます。営業力アップの相談などあれば、お気軽にご連絡ください。

そうです。これも営業です。手の内をすべて明かしてしまうという、信頼獲得のテクニックですね。

 

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