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会社の評価制度やPDCAに悩んだら、まずはここからはじめよう

評価制度を生み出す下準備

 

 

それではさっそく、下準備をはじめましょう。仕事は段取りが8割。我々は地道にいくのです。

まず、全社員が最低2週間、できれば1ヶ月程度、その日行った仕事を15分単位、20文字以内でメモしてもらいます。15分ごとに入力していたのでは仕事にならないなら、30分ごと、1時間に1度まとめて記入でも構いません(ただし精度は相当落ちます)。このとき、情報共有タイプの日報アプリなどがあるといいですね。紙に書くと集計が面倒なうえに共有できず、仕事が死事になります。手間だけ増えて、なんの役にもたたない事という意味です。

 

社内の反発は必至でしょう。でも、必ず導入してください。このとき、担当者はITに弱い人にします。その人に使ってもらって、一番ITに弱かった人間に教わらなければならないという屈辱を味あわせてやりましょう。まともな方向に自尊心を持っている人間は、慌てて自主的に入力しはじめるものです。

 

こういったものに拒否反応を示すのは、正常性バイアス等によるものです。人間は行動を変えることをリスクとして認識するようになっています。つまり、いままでそんなことをしなくても生きてこられたから、これからも同じことをしたほうが命の危険が少ない。そう理解するようにできているのです。ただ、時代は変わります。新しい世代が常識を破壊していくのですから仕方ありません。なぜそうなるかについてですが、人間は原則的に生まれたときにすでに存在する技術や文化を基準にするものだからです。暮らしがよくなり続ける以上、先に生まれた世代と後に生まれた世代の断絶は防ぎようがありません。特に急速に変化しはじめた時代にあっては、より一層、若い世代が常識を破壊していくものと思われます。

 

一方、これまでの世代、我々世代が抱きがちな現状維持への崇拝や試みについて、変える必要がある理由を述べることなく、「とにかくやれ!」といったところで、変わることは難しいでしょう。理屈が説明できないで、どうして命のリスクを背負うことができるでしょうか。「ギャンブルで倍にしてきてやるから、金貸して」といっているのと同じことです。意地でも反対するはずです。少なくとも導入に際しては、その効果を説明できなければなりません。効果を説明してなお抵抗する場合は、導入しないことによってどういうメリットがあるか相手に説明させてください。人間はそんな面倒なこともやりたくないわけで、納得はしないまでも、行動に変化を起こすことは容易になるはずです。

 

(下準備が済んだら、あとは実行です。具体的な経営改善法をチェック!)

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