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伝えかたの大切さについて

伝えかたについてのはなし

 

どんなに正しいこと、立派なことをいっていても、伝え方ひとつで変わります。

このことを受け入れるのに、随分と時間がかかりました。正しい(と思われること)を伝えるのに、方法なんていらないはずだ。伝え方次第で反応を変えるような人間はバカだ。そう思ってきましたし、本質を捕まえられないような人間とは付き合うのは無駄な時間だとさえ感じていました。いまとなってはトンデモナイはなしです。

 

とはいえ、物事の本質を理解しないこと、朝三暮四の教えのように結果が同じなのに、言いかたを変えただけでリアクションが変わってしまう人間を見下してしまうことは、人間の性ですから簡単には変えられないのかもしれません。

そこでひとつ、例え話をします。

 

あなたが昼食に出かけていくとします。適当にお店をみつくろって入ったところ、店員の態度が悪いことに気がつきます。言葉遣いもなってない、料理の提供の仕方も机に叩きつけるようにガチャンと置いていく。店員の態度がどうあろうとも料理の味にはなんの変化もないはずです。あなたは食事をしにきたのですから料理が美味しくて、腹が満たされれば目的は果たしたということになります。でも、きっと、その店の料理は不味く感じるはずです。二度と行こうとは思えない。極端な話をすれば、料理は皿に乗せて提供されなくても、例えば皿もテーブルもなしにいきなり地面にベチャっと置かれても、味は大して変わらないでしょう。食べる部分が汚れさえしなければ。でも、我慢ならないはずです。

 

伝えかたというのは、この料理の提供方法なんです。伝えかたで態度やリアクションが変わるのはバカだという人も、料理を投げて寄越したら怒るはずです。腹が満たされること、つまり目的を果たせるかどうかが重要なんだから、それ以外はどうでもいいだろうというのは、自分に都合のいい勘違いなんです。手間暇を惜しんでいるに過ぎなくて、その骨惜しみを正当化するために、「伝えかたを気にする奴なんて」という理屈を後付けしているわけです。

 

伝えかたを軽視しそうになったり、している人をみかけたら、料理を床に投げつけられても平気かどうか考えてみてください。平気な人だけ、伝えかたなんてどうでもいいといいましょう。ただし、世間一般は床の料理を食べるようなことはしないという点をお忘れなく。

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