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どうして望むものを「文書化」しないんですか?

思考は現実化する!といった話ではなく

 

社内で社員の評価シートをつくっている会社が増えています。というよりも、これがない会社はかなり遅れています。経営陣がエンピツを舐めて査定を決めている会社は、経営者だけが納得していて、社員は全員、不満を感じているはずです。評価基準が不明だからです。だったら、適当に仕事しても一緒だな、と思うのが人間というものです。

 

一方で、評価シートというものがあったとしても、そこに並んでいるのが一方的な評価だったり、単なる数字の羅列では意味がありません。学校でもらうような成績通知表よりも質の悪い評価シートばかりが目につきます。これではなんの意味もない。

 

本来、評価シートは一方通行ではダメなのです。面談を踏まえて、「こういう働きを期待していたが、こうだったので、この評価です」と上司は伝える。また、面談と評価シートは、部下側からも「今後はこうなりたい」「こういう数字をつくりたいので、サポートしてくれないと困る」とハッキリいう場であるべきです。

 

この活用ができていない。単に上司の叱責だけが並べられ、読まれもしない評価シートなど、社内の関係を悪くするだけです。上司が部下を評価するなら、部下もサポートが足りないと上司を叱責して構わない。それくらいの綱引き、駆け引きがあることが、健全な職場の形です。

 

これは経営者すら例外ではありません。直接経営者に進言しにくいのであれば、第三者の取締役などが下からの意見を取りまとめ、これを実現するためにこうしたいと提案する。そういったガス抜き兼、実効性のある目標作りを行うべきです。

 

経営者にいたらない部分などないと思っているなら、勘違いもはなはだしいのです。社員は社員なりの目線で、経営者がこうしてくれればもっとよくなるのにと最前線にいる知見から考えている。でも、それを伝える機会も、環境もないから黙っているのです。こうして問題を認識しながら放置していると、市場に取り残され、お客さまにそっぽを向かれて退場することになります。

 

最前線から生の情報を汲み上げる仕組みが必要です。そのための「双方向評価シート」をいますぐつくってください。

「ベンチがアホやから野球ができへん」

とは、あるプロ野球選手の怒りの言葉ですが、これくらいの意見が風通しよく上まで伝えられるくらいになれば、他社を圧倒できる職場環境になっているはずです。

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