感動について
感動というのは、よくできた言葉です
感動という言葉は、「感じて動く」と書きます。感じて動くのは心だけでしょうか。
感じるのは心で、動くのは体かもしれません。
人間はまず、頭で理解します。理解しても、感じたとはいえません。わかっただけです。
それ以前に、理解すらできないこともあります。理解しようとしないこともあるでしょう。
いま、あなたがなにかを強く伝えたいとき、理路整然と語ったところで相手には響きません。
あなたの熱量をすべてぶつけて、「シンプルでパーフェクトなスライド」をつくってはいけないのです。
あなたの熱量をぶつける先は、人です。
下手でもいいので、相手の頭に感じさせ、すぐに行動に移したいと思わせることです。
お金の話になって生臭いんですけど、こらえてください。
コンサルタントや仕事のノウハウを教えるセミナー会場などでは、できる人ほど静かに感動させてきます。
できない人は、壇上でどうすれば儲かるかという話ばかりします。
たぶん、正しいのでしょう。でも、誰も帰って実行しないので、
「あのセミナー講師はダメだな。無駄金だった」
なんていわれちゃうんですよね。残念無念です。
詐欺師なんて、やたらと声が大きくて、情熱的に語りますよ。
それだけでどうにかなるからです。
詐欺はダメですが、相手を変えたいなら、感じさせて、動かさなければなりません。
相手を変えるなんていうこと自体がおこがましいとは思いますが、
熱意がなければ、感動は起こらないのです。
感動という言葉は、感動というものがなにを指すかと、どのようにさせる必要があるかを
同時に語る、実によくできた言葉です。
あまりの完成度に感動しますね。
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