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会社を潰さない社長の法則

優れた経営者にはパターンがある

 

若いころ、アルバイトに毛が生えた程度ですがコンサルティングの仕事を手伝っていたことがあります。そのとき、多くの社長や経営幹部、次期幹部と会いました。交流会などにもついていくこともありました。そこでしゃかりきになっている社長。10年ほど経ったいま、もらった名刺の社名を検索すると、404。倒産したか解散したか。企業は創業から5年ももたないのが常ですから当然といえば当然ですが、そうなった人のなかに共通点があるような気がしてきました。その共通点というのが、「社長になるのがゴールの人」というものです。

 

私は田舎の工務店のせがれです。生まれたときから一族郎党、野郎全員が木屑にまみれ、セメントを浴び、泥にまみれて働いていました。ですので、家に帰れば社長がいるのは当たり前。「社長がすごい」というものに世間が抱く絶大なイメージがそもそも希薄なのかもしれません。

 

だからか、やたらと社長だということを自慢する人を見ると、違和感を敏感に感じ取り、「大丈夫か?」と思うのです。

 

社長というのは手段であって、目的、つまりゴールじゃありません。本来、過程でしかないはずです。なにかやりたいことがあって、それを成すために独立しているはずなのに、社長になったこと、それだけで偉くなった、世の社長と対等になったと思っている人が本当に多い。リスクに身を晒していることは立派ですが、だから偉いというわけではありません。「ビルとビルの間を綱渡りできまぁす!」といっているのと同じです。そんなリスクに身を晒す必要はそもそもないのであって、つまりは偉くはない。少なくとも賢くはない。社長というものは、そういうものです。

 

にも関わらず、社長になった途端、サラリーマンをバカにする人がいます。そういう人はきっと、社内でも社員をバカにしているんじゃないでしょうか。それで、その会社の業績がよくなるかといえば、当然……でしょう。

 

社長というのは、法人登記でもしに行けばすぐになれます。誰だってなれるのです。

 

誰でもなれるようなものを、誇らしく思っている時点で、相当にズレてます。

 

ズレているから組織で働けなくって、社長になる人もいるでしょうけど、そのズレは許容範囲にないといけません。許容範囲とは、組織としての形が保てる程度のズレということです。誰も寄り付かないような、人間性に問題アリな社長の会社は一切ないとはいいませんけれど、やっぱり多くは潰れています。

 

優れた経営者は、ズレていてもハズしてはいません。ハズしてはいないのは、やっぱり人の道、だったりします。

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