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バカな社長ほど成功する理由

秘密主義社長の会社は伸びません

社長が普段なにをしているのかわからない?

 

社長も人の子ですから、趣味もあれば酒も飲むでしょう。

(私はお酒もタバコもゴルフも博打もしないんですけど)

では、社員はそのことをどれくらい知っていますか? 社外の人、取引先の人間はどうでしょう。

 

おそらく社長の情報公開が少なすぎて、全然知らないはずです。知らない会社は信用されません。社員に信用されず、取引先やお客さんにも信用されない。本来、社員には条件付きで信じて用いる「信用」ではなく、無条件に信じて頼る「信頼」であるべきですが、理想は遠く、はるかかなたといったところではないでしょうか。

 

社長は普段、なにをしているかドンドン公開すべきです。

こういわれて、ホテルでの酒盛りの写真やら、高級車との自撮り写真をSNSにあげている社長が増えていますが、苦笑するしかありません。公開すべきはそんな情報ではないからです。

 

社長がバカの会社が強いわけ

 

社長がバカな会社は強くて、伸びます。なぜなんでしょうか。

それは、社員が社長をバカにしているからです。つまり、バカにできるような社長だということです。「社長、バカですね〜」と社員がいって、本気で怒るような会社では、本当に社長がバカでも強くはなりません。一方、社長がバカで、弱い姿を社員に隠さない、申し訳ないです、よろしくお願いしますという姿勢の会社だと、助けてあげないとと思ったり、親近感を覚えたり、バカな社員自身もここにいていいのだという所属感が得られるから強いのです。これは心理学的に明らかになっているようです。

 

社長の情報公開とは、こういう「ダメ社長」であることを隠そうとしないことです。「ダメなところもあります、バカで申し訳ない」と周囲に晒すということは難しいものです。難しいからこそ、できている会社は強いのです。弱みを見せあえるほどに信頼できているわけですから。あいつはココがダメだから助けてやろう。でも、自分はココが苦手だからあいつに頼ろうと自然にできている会社は漏れや無駄、不要ないさかいもなくスムーズな事業運営ができるのですね。

 

報・連・相 不足なら、弱みを晒しなさい

 

社内の情報共有が不足しているなら、まずは社長の失敗例を社員全員に流します。社内報に載せてもいいでしょう。そして、一言でもいいので社長が謝罪文を載せることです。

「酔っ払って家に帰れなくなり、娘に迎えにきてもらいました。こんな飲み方はもうしません」

こんな内容でもいいのです。むしろ、深刻な話題より、情けないミスのほうが笑いに変えられていいですね。

 

社長が秘密主義の会社は、決まって社員も秘密主義です。報・連・相より大切といわれる雑草(ザッソウ・雑談と相談)も起きません。相手に自分を知られることは危険だと感じているからです。そんな組織が健全に発展するとは思えませんよね。情報共有を徹底したいなら、共有しろと怒鳴るのではなく、社長がまず晒す。失敗を晒して、次に幹部職員の失敗を晒してもらう。そうこうするうちに、新入社員の失敗からクレーム対応まで、すぐに失敗情報とその対処法が共有、蓄積される組織になります。どんどん社内報やメールで一斉送信し、ファイリングしていきましょう。将来的にはその失敗ファイルを見ることが、転ばぬ先の杖になるようにできれば最高です。

 

これは蛇足になりますが、ザッソウによるコミュニケーションは、仕事の話と無駄話(相手を理解するための会話)を意図的にわけないことです。人間の目は原則最大2つしかありません。しかし、多くの人が集まれば、見聞きしたこともそれぞれ違います。いろんな情報が入り乱れるなかで、相手を理解するだけでなく、あたらしい企画が生まれたりするのです。

 

アメリカの大手IT企業がやたらとコミュニケーションスペースを豪華にするのは、そういうところで行う無駄話から、すごい企画が出るからです。トイレやお風呂でひらめくのと同じです。アルキメデスやiPS細胞の山中教授はお風呂で発想を得たそうです。ぼんやりする瞬間の脳のパワー、雑談時のリラックスのパワーは、緊張時同様かそれ以上の力を秘めているのです。

 

社長の情報公開は採用にも効く!

 

社長がどんな人で、どんな失敗をして、どんな会社をつくろうとしているのかわかっていれば、新卒採用時に強いということはご存知でしょうか? 学生が不安なのは、どういう会社かわからないからです。結果、どこの会社も内情はわからないのだし、たくさん人が働いているところが安心だと大企業を志向するのです。これは親御さんも同じです。

 

社長がドンドン前に出て、自分をさらけ出していけば、社内のみならず、社外にも大きな影響を与えることができます。ぜひおためしください。

 

 

 

余談

私は別になにも頭がいいわけでもないのですが、浴槽に浸かるとアイデアが湧き出す体質なので、いつも風呂に入っていられません。カラスの行水です。それはいけないと思って防水メモと耐水ペンを買いましたが、まどろっこしくて耐えられず、すぐに風呂から出てしまいます。

 

ADHDだとかなんだとかいわれますが、そんな非常識な人間でもどうにか生きていけますので、弱みをみせたら即座に終わり、なんてことはないのだと思います。それ以外にも何十時間も寝ないかと思えば、日中意識が飛んだり、全身激痛で何週間も寝たきりになったり、下肢の麻痺で歩けなくなったりしますが、どうにかなるのです。健康で優秀なみなさんがみせる弱みなんて、私に比べれば笑い事の範疇でしょう。どんどん弱みを見せあって、助けあえる組織、社会にしてもらえればと思います。

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