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お客様は常に変わっていくということ

世の中が変化し続けることを理解するために

 

経営者として10年、20年とやっていると、ついつい自分の世界、経営が普遍的なものであると思いがちです。しかし、実際はそうではありません。

どんなに長いお付き合いのお客様でも、この10年、20年の間に「年老いている」はずです。もっとも、対象が未就学児などの場合は「成長」になるわけですけれども、年を取っていることには違いがない。

 

しかし、そういった話をしても多くの経営者は「ふんふん」と聞いているフリをするだけで、実際に身につまされて聞き入る人は稀です。

 

あなたも老いているということ

 

ただ、こういった「自分の経営は普遍なもので安心だ」という経営者に対しても、「あなたも20年前とは違うんですよ」といえば、なるほどそうだと「ゾッとする」のです。子どもがいれば大学生になるか、結婚しているか。そうでなくても様々な人生のステージで変化しているはずで、20年前はこんなに白髪はなかったなと思う。アルバム片手に鏡の前に立てば否応なく理解できることです。

 

市場は変化します。これはお題目でもなんでもなく、あなたが変化している以上、世の中も変わっている。お客様が心変わりするのが「悪」であるならば、あなたが年を重ねることも悪なのです。変わるのが悪いことではありません。変わらないことがおかしいのです。

 

しかし、多くの経営者はここを理解しにくい。自分は変わっていないと思ってしまい、同時に経営上の問題が発生する理由を社会情勢などの外的要因に求めてしまうのですね。これは危険なサインです。

 

なんでもかんでも変えればいいというものではありませんが、自分が変わったことを理解し、変わったぶんだけ試しに小さく変えてみる。それで反応を見るという行動は常に行っていくべきだと存じます。

 

変化は借り物の価値観でやってはいけない

 

あなたがアパレル業界の経営者だとして、30年前と同じ服を売っていたのでは話にならないはずです。いまの若者文化を取り入れてと思っても、あなたはもう若者ではない。だとすれば、小さく、試しに、いまの自分が着たいと思える服を作って売ってみるのです。

 

かつての20代の若者は、30年経てばいまや50代。同じ格好をしていることが悪いこととはいいませんが、体型、風貌、様々変わっているはずです。そうであるならば、あなたの価値観に賛同してついてきてくれたお客様も同じように変わっている可能性が高い。だとすると、いまのあなたが「これだ!」と本気になれる、夢中になれるものを作るのが最短コースです。こざかしいマーケティングリサーチによってどうのこうのというのではダメです。それは今現在、実際に若い連中には勝てません。

 

変化するときは、自分の変化と価値基準に照らして行うこと。

借り物の価値観で安易に行うと、必ずといっていいほど火傷します。

ご注意くださいませ。

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