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給与のなぜ?を放置する会社は社員が成長いたしません

社員が一番知りたい、給与のなぜ?とは

 

日本人はおもしろいもので、「給与」がどうやって出ているかを理解していない人が多いんです。にもかかわらず、文句だけは一人前にいいます。ただし、それは社長が教えなかったのが悪いという話は以前から何度もしていますよね。

 

社員のやる気がどうの、できる社員がいないだのという社長は、大抵、社員にインセンティブを出していません。

 

インセンティブとはお金の大小ではない

 

これができれば、いくらあげます。

というものが出来高制度。つまり、インセンティブ契約です。プロ野球などでよく耳にしますよね。ホームラン30本で5000万円プラス、のようなものです。

 

しかし、多くの会社で出来高制度や能力給、歩合制度を導入する際に、一体何が社員をやる気にしているのかの取り違えが起こるのです。どういう取り違えかというと、「がんばったらたくさんもらえるのがいい」という取り違えです。

 

多くの経営者が、たくさん金を出せばやる気になるだろうと安易に考えてしまいがちです。払わないよりはマシですが、払ったからといって社員がやる気になるわけではありません。お金のために働ける社員がムチャクチャがんばるだけで、最近のトレンドであるお金がすべてではないという社員はますますやる気がなくなります。また、お金のためにがんばれる社員も、ひとたびお金を手にすると、それが当たり前になります。ありがたみを感じなくなるんですね。

 

インセンティブというものは、ニンジンを鼻先にぶら下げることではありません。インセンティブの本質は、

ウチにはこういう評価基準があります

ということを明文化することなのです。

つまり、社員の価値基準を揃え、達成度を把握し、徹底するためのルール、社内の法律なのです。

 

当然、達成したものにはインセンティブが払われ、できなかったものには払われません。ただ、ほとんどの会社が給与やボーナスの査定をするにあたって、この価値基準が明文化されておらず、すべての社員が不満を感じているのです。価値基準が明確化していなければ、社員は「自分はがんばったのに」と都合よく思うものです。人間は自分にとって都合のいいことしか考えませんから、そこについて甘えるな! といってもはじまりません。明文化していない社長が悪いのです。

 

明文化されていなければ、社長が鉛筆を舐めてエコヒイキ査定をしていると思われ、社内全体の士気が下がります。一部の拝金主義社員がどんなにがんばったところで、多くの社員がやる気にならなければ会社としての利益は下がりますし、スター社員がすべてのお客様の対応をするわけではないので、大多数のダメ社員が応対すれば、当然にお客様満足度も下がります。

 

ひとりふたりがんばってもダメなのです。会社はチームです。事業はチーム戦なのです。そのためには、チーム戦のルールと方針を共有し、チームの力を底上げしつつ、チームワークを高めなければなりません。

 

いますぐ、給与やボーナスの評価基準をつくってください。

とりあえず、これならいいだろうという基準をつくれば結構です。

あちらを立てれば、こちらが立たずという状況が出てくるのは仕方ないので、まずは批判覚悟で基準をつくり、その都度改善していくことにしてください。

  • 粗利32%死守
  • 社員ひとりあたり売上高XX万円
  • 社員ひとりあたり経費XX万円以内

こんなのでもいいんです。やらないよりマシです。やらない限り、いつまで経っても進歩はありません。

 

いますぐはじめてください。

いますぐ、です。

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