新成人とお酒について思うこと
私はお酒を飲めないけれど
アルコール不耐症で、柴漬けすら食べられない、食べれば昏倒しかねない。そんな体ではあるのだけれど、お酒について思うことを少しだけ書いておこうと思う。
成人式が18歳という地域もあるようだけれど、とりあえず今回は20歳になってお酒を飲めるようになった君たちにいいたい。もし、2度目、3度目の成人式を迎えた大人にも読んでもらいたい。
はじめての成人式を迎えた君たちは、今日からすべてがはじまるということを忘れてはいけない。小学校、中学校、高校と学校生活に慣れているからって、大学1年生や社会人1年生になって、すぐにその環境に適応できるわけじゃない。
結婚すれば夫婦の1年生だし、子どもができれば「親が何歳であろうとも」1年生なのだ。
成人とはけっして、人としての完成を保証するものではないということだ。
これだけは肝に銘じて欲しい。
つまり何がいいたいかというと、君たちはこれからお酒1年生になるということだ。勝手もわからぬまま飲みはじめてはいないだろうか。空きっ腹や疲れ切ったとき、心が弱っているとき、そういった「初体験」があるのに、わからないままに飲むということはよろしくない。
大人はそんな飲み方をしない。いつも余裕を残して飲む。
大人はいつも余裕を持っている生き物だ。全力で挑むことができなくなる代わりに、行き着くところまで行かなくて済むようになる。それが悲しき大人の性であり、賢い大人のリスクヘッジなのだ。
自分の力を過信してはならないし、酒の力に任せてはいけない。
なにか判断しなければならないことがあったら、酒の入っていないときにしなさい。
酒の席でわけのわからないことをしたり、仕事の判断をして誤ったりする人間を見てきた。
酒は人の弱い部分をより弱く晒け出すものだということを忘れてはいけない。
心が弱ければ泣き、溺れ、持ち崩す。
頭が弱ければ輪をかけて阿呆を晒すことになる。
君たちはそれをこれから知るのだ。慌ててはならない。
ゆっくり知っていけばいい。
私は酒が飲めなくて本当によかったと思う。
オツムの弱さだけは、特筆ものだからだ。
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