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八方美人の地域おこしを捨ててみる

地域振興は綺麗事だけじゃない、と思っているんです

誰もがキラキラ輝く地域振興はきっとない

 

住民誰もが受け入れ可能で、反対意見が出ず、予算がつきやすい。

そんな地域振興策があるとすれば、すばらしい。

……のでしょうか?

おそらくですが、そのような八方美人の地域振興策はすぐにマネできますし、されます。

マネをされてしまえば、画一的な風景となって、結局は地盤沈下の全負け状態に陥ります。

つまりは都会に負けるのです。

 

暗い話題ではじまって申し訳ないのですが、私もできることなら誰もがしあわせで、これっぽっちも反対意見やリスクがでず、ジャブジャブお金が儲かるような地方創生、地域振興ができればなと思いますし、私だって人の子です。他人に嫌われたくなんてありません。でも、誰かが嫌われる覚悟を持って断行しなければ、隣の自治体と同じことになるだけだとも思うのです。

 

積極的に特色を打ち出すからこそ輝く

 

もうご存知のかたも多いかと思いますが、私は徳島県に文化の拠点と遊びの拠点を小さく、小さくはじめてやろうと躍起になっております。まだまだはじまったばかりで、徳島新聞様に掲載いただいた程度で、やるべきことばかりが山積している状態です。

 

まあ、愚痴はさておいて、文化の拠点とはなんぞや? ということですが、

1)小説家や漫画といった執筆を仕事とするかたのカンヅメ所をつくる
2)超田舎のこだわりの本屋などをつくる事業
3)地理学や民俗学に関する古書籍を収蔵する特殊な図書館を設置する

といった、「じんぶんラボ構想」というものがあります。私が個人的に毎年平均500冊も本を買う(今年も2019年5月時点で250冊ほど買っている)大バカ者でして、本には常軌を逸した執着がありまして。目利きといいますか、こんな本があるよ〜とオススメするのが大得意なんですね。

 

これは文化事業のなかでも一般的なものですから、比較的受け入れやすいものかもしれません。「地理学」だとか「作家のための宿」というちょっと風変わり感はありますが、一般的な範疇です。これはこれでとてもおもしろくできる自身があります。自治体や団体、個人様で、手伝ってやるぜ! というかたがおられましたら、ぜひお声がけください。徳島県南部に文化の拠点をつくって、打って出てやりましょう。徳島県には私も所属する「徳島文学協会」というものがございますし、文化が根付く素地は十分にございます。

 

全員に受け入れられないからこそ輝く

 

さて、問題はここからです。当初私自身の企画ではなかったのですが、色々ございまして私自身が運営に携わることになった「シェアハウス事業」というものがございます。これは最近耳にするようになった「e-sports」の「プロゲーマー」を育成すると同時に、地域の人口の繋ぎ止めに役立てようという下心アリアリの企画です。

 

おそらく、「ゲーム」という単語を耳にするだけで身の毛もよだつという方もおられることでしょう。確かに、私も居心地の悪さがないわけではありません。しかしながら、突き詰めていえば、野球もサッカーもゲームです。また、スポーツですよね。体を動かさないものはゲームでもスポーツでもない。プロなんてとんでもないというのであれば、将棋や囲碁、チェスだって同じように責められなければおかしいんですけど、そうはなりませんよね。

 

「お前は将棋のなんたるかをわかってない!」と怒られそうなので予防線を張りますが、一応、県内で3位でした。また、全国大会の出場切符をいただいた記憶があります。九州に行くのが大変だったのでお断りしたのですが……。強くもなんともないですけど、一応、将棋はやったことはあるわけです。

 

テレビの画面をみてやるものがスポーツと思えないというのはあるかもしれませんね。でも、将棋もゲームソフトでインターネット対戦をする時代です。あれはゲームでもスポーツでもないのかといえば、やっぱりゲーム(試合)だし、スポーツ(競技)なんですね。違和感があるのは歴史がないからなんでしょうけど、対戦型のテレビゲーム、ビデオゲームの歴史は主として1990年代からですから、かれこれ30年。ビデオゲームだけならインベーダーなどは70年代後半なので40年以上の歴史です。これを短いと見るか、長いと見るかは個々人の価値観ですけれど、30年も根付いているなら、それはもう立派な競技だと思うんです。繰り返しになりますが、私ももちろん、完全に受け止め切れてはいませんが、否定する根拠がない以上、感情論で排除するのは可哀想だとも思うんですね。

 

そして、この感情的に受け入れられないというのがミソでもあります。「e-sportsなんてものを盛り上げようとするなんて、けしからん!」と怒る人が、どこの自治体にも必ずいるからです。そして、きっと、企画が頓挫し、若者は嫌な思いをして都会へ流れます。

 

ここをクリアして、地域振興に取り組めれば、一味違う振興策を打ち出せると思っているわけなんです。

例えば、ご当地プロという形で。

 

私も自治体や地域の誰かとケンカなんてしたくありませんし、後ろ指をさされたいとも思いませんが、若い人たちが求めていて、かつ私に協力できることならば、なるべく応えてあげたいんです。その結果、この田舎を乱す悪い奴だと一部の人にいわれることになったとしても、総合して地域のためになるのなら、「やろう!」と決意しているところであります。その第一歩が、阿南市津乃峰町のプロゲーマー向けシェアハウス「リバーサル」の開設でした。

 

現状はなにもかも足りていませんし、正直不安しかありません。軌道に乗るかもわかりませんが、自治体より先に民間で動いて、結果を出さないことには信用もしていただけないだろうということで、見切り発車ではじめてしまったんですね。ですので、応援していただける方をひとりでも多く募りたいのです。

 

「具体的に支援はできないよ〜」

というかたは、拡散していただけるだけでも十分、支援になります。FacebookでもTwitterでもLINEでも構いません。ひとりでも多くのかたに、そんな取り組みがあるということを教えてあげてください。

 

私は徳島県南部を諦めません。そんなバカ野郎がいるということを、ぜひ教えてほしいのです。

無理なお願いかもしれませんが、ひとつご協力、応援いただければ幸いです。

:サトウユウト

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