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リスクがあるからやめようという文化の問題点

リスクがあるからやめようという日本

リスクがあるとき、どうするのが正解か

 

リスクはつきものです。リスクのない人生は、なにもしない人生です。失敗もなければ、成功もない。いわれた通りに生きるか、いわれた通りどころか一切なにもしない。これが「ふつうのひと」のベストということになります。

先日読んでいた「天才を殺す凡人」という話のなかでなんとなく思い浮かべていたことなのですが、世の中は圧倒的大多数の「ふつうのひと」と、ルールが明確なら最速でそれなりの点数を取れる「秀才」と、ルールがあろうがなかろうが最高点を叩き出したり大失敗する天才とがいて、本当に求められるのは誰も見たこともないような点数を叩き出すか、大失敗する天才なのに、世の中は自然とふつうのひとと秀才の価値観で決まってしまうよなぁと苦々しく感じていたところです。

 

別に私が天才だという話ではありません。私は凡人です。ふつうのひとです。秀才ですらありません。

でも、天才が巻き起こす大事件、大革命を、いまの価値観やルール、多数決で決めてしまうと、必ず次のような話になります。

 

リスクがあるからやめよう

 

なにをするにもリスクは伴うはずなのに、そのリスクを回避することだけを考えます。リスクの回避は一番安直な方法であることは、すでに述べました。なにもしなければいいのですから。

 

これ、違うと思うわけです。やるべきはリスクの回避ではなく、リスクの洗い出しと、発生時の対処の考案です

 

なにもないことがいいことではありません。企業でも大学でも、成長するなり、循環するなり、新陳代謝がなければどこかで死に絶えます。そんなことわかっているといいながら、なにかあったら怖いからといって、一切のリスクを拒否する人が、リスクの先を見ている人を封殺するのが現代のように思えます。

 

私は国外の事情はまったく詳しくありませんが、どうも欧米の大学の研究を知っている学者さんの著作等を見ていると、日本だけ何も挑戦しないことを是とする文化があって、にも上からは関わらず成果を出せといわれているようなのです。

 

こんな頓知話を攻略するくらいなら、リスクとリターンを天秤にかけ、リスクをどう潰すか考える方がラクです。でも、たった1%でも失敗の可能性があれば、「組織」や「民主主義」は許さないのでしょうね。それがこの国の価値観として定着してしまっているのなら、本当に根深い問題です。

 

国全体としても問題解決は困難でも、個々人、小規模集団なら解決可能かもしれません。破壊的なことをする小集団が、世界を変えることを願ってやみません。

 

私もそんな人たちを可能な限り応援したいと思います。

 

 

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