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世界初は「バカ」がつくる|生田幸士・さくら舎

バカとは突き抜けた存在

 

日本人は空気を読むのが得意です。ということは、相手に話をあわすのが得意ということになります。人間社会は合わせ鏡です。相手の動きを真似れば、相手も真似する。そうしてお互い、同じようになっていく。これは、強固で継続的な組織をつくるには寄与しますが、世界をひっくり返すようななにかを生み出すのには役立ちません。

 

突き抜けるバカがいいのか、空気を読むべきなのか。どちらがいいかは歴史が決めることです。なので、「バカになれ! そうじゃないとダメなのだ!!」とはいいきれないところもあります。恐竜は最強でしたが、生き残ったのは昆虫と哺乳類でした。覇権を得たのはサルでした。能力の高低ではない事象、その時代に相応しいものが勝つのです。ですから、天才(バカ)を時代が許さないというなら、それが正しいことなのかもしれません。

 

それでも、なんといいますか、こんなに平和な時代になったのに、戦時中より天才(バカ)が割を食うような世界というのはどうなんだろうな、とも思うわけです。

 

ネットの時代になって、ちょっとでもイジョウコウドウをする人間がいると、すぐに叩かれ、動画で晒され、世間の笑い者になります。こんなことで、おもしろいこと、すばらしいことが生まれる日がくるのでしょうか。

 

天才は天才と付き合うのが難しいと聞いたことがあります。人格的な問題です。でも、天才たちの間にクッション材となる人がいれば、その溢れる「バカ」を結び付けられるのではないかと思うのです。手前味噌ながら、じんぶんラボはそんな場所を目指しています。アホでもバカでも、人と違うことを意図せず、好きで好きで仕方ないからやっている。そんな人同士がスパークする場所が、大学以外にもたくさん生まれれば、随分と世の中は拓けるだろうにな、と思うのです。

 

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