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徳島の地域おこしについての企画案

こちらには、あるきっかけで応募させたいただいた、地域おこし協力隊への企画案を掲載致しております。
お送りした地域以外の方、ご担当者様で、この企画おもしろい!という方がいらっしゃいましたら、
お気軽にご相談ください。可能な限りサポートさせていただきたいと思います。

目指すのは、文化の百貨店

 

  • テキトー起業とテキトー企業が存在できる素地
  • 失敗しても「終わらない」起業の実験場の提供
  • 環境保全を収益化することで持続可能なモデルを提供する
  • スポット広告的な動画ではなく、定期番組として活動情報等を提供する

 

近年は50年、60年前とは異なり、個人商店の開業も競争相手が世界単位となり、難しくなっています。 そのため、若者は十分に勉強し、資金を貯めてからでなければ開業できないと信じています。 それは正しいことではありますが、十分に勉強し、銀行等から借り入れをしたうえで大規模に開業すると、 失敗した場合に取り返しがつかないのも事実です。結果、産業や雇用の創出よりも勤め人の道を選ぶトレンドがあります。 しっかりとした会社を起こさなければならない、失敗したらそれで人生が終わってしまうという思い込みを打破し、 小さくはじめる出来損ないの起業を奨励する風土や、失敗してもすぐに再起できるような環境整備があれば、 挑戦精神旺盛な人材が集まりやすいのではないかと考えます。 例えば、首都圏で開業となれば家賃だけでもかなりの金額になりますし、人を雇う場合も同様です。 一方、地方であればそういったリスクは最小限にできます。 まずは人を雇わない小さな起業を体験する実験場として阿南市を利用してもらうのです。

 

起業について勉強すれば勉強するほど「、会社はこうあらなければならない」といった、 「~ならない論」や「~するべき論」に囚われてしまいます。このような因習を断ち、若い発想で小さく起業する。 「プチ起業」を受け入れる地域としてのアプローチをご提案いたします。

 

 文化事業:特に用がなくても人が自然と集まるサードプレイスの提供

 

・人的資本に頼らない産業としての文化事業とサードプレイス

 

サードプレイスというのは、近年欧米で注目されている、自宅、職場に次ぐ、第三の居場所のことです。 マンパワーによる産業維持は用地的に有利な地方の特権でありましたが、今後は海外転出、機械化に伴い、 その利点を十分に享受できなくなる可能性があります。 それに加えて、徳島県は日本で屈指の娯楽の少ない県だといわれます。 若者の流出の原点は、仕事の少なさと娯楽の少なさによるものではないでしょうか。イベント時だけ人が集まるような空間ではなく、日常的に利用できる居心地のよい第三の居場所を、 官の視点(図書館や公民館)ではないところからボトムアップで創出してみてはいかがでしょうか。

 

単純な産業としてではなく(◯◯屋や△△業といった職場ではなく)、各店主がそれぞれにコアなコンセプトを 持ったスペースを常設することで、商店街単位や街単位で文化の百貨店を創るわけです。 私の場合は「文学」「社会学」「郷土史」といった本をテーマにしたブックカフェや、趣味を活かした人を繋ぐ場所を 目下検討しております。同様に多くの若者を招いて、それぞれにコンセプトを持った空間を用意してもらい、 多様な文化や人材が集まる街づくり、街の維持を草の根的に行えればと存じます。

 

飲食店事業 ・地域の特産品を缶詰にした缶詰カフェ

 

提供する品は原則缶入りやペットボトル入りなど、調理しないものとして提供し、 他県他地域から訪問された方に楽しんでいただき、お土産として持ち帰る、お取り寄せしていただく試食可能な小売店です。 「現地でしか食べられない」というありきたりのアプローチではなく(それは他所で提供していただき)、 すでにパッケージングされているものを提供するので、日持ちや持ち帰って調理しても同じ味で安心。 また「防災」という近年注目される方面への仕掛けも可能と考えます。 被災時においしいものを食べられるというのは東日本大震災を体験して食料がなくなった経験からしても、 これほど人心地つくものはありません。 災害大国の日本、特に徳島県は南海トラフ等も危惧されており、防災意識の向上は今後テーマになり得ますし、 その際に県産品や地域の商品をアピールできれば、商業面、防災面、文化面等で有効なのではないでしょうか。 なお、缶詰やペットボトルといった商品を提供する場合、小売業であって飲食店ではないことも利点です。

 

専用番組を製作し、定期的に提供する

地域の宣伝と同時に、光の街(映像の街)としての新しい展開を考え、映像コンテンツ大国を目指します。 地上波放送が望ましいですが、インターネット番組で域外居住者への観光面での訴求、I ・J・Uターンを考える方へのアピールも行えればと存じます。

 

不用品回収バラエティ『リサイクラー』

不用品・遺品処分、ゴミ屋敷、建て替え、草むしり、テナント募集等を通じて、人と触れ合うバラエティ。 リポーターが作業員を兼ねて、お宅にお邪魔し、捨てられない不用品にまつわる話を聞き、映像に残したうえで処分する。 建て替えや新居を構える際に、土地の逸話や家族の歴史を語ってもらう、空き家管理のお手伝いをする、 テナント募集をする場合でも、居抜きの場合どんなお店があったのかを聞く。 地域にまつわる暮らしにスポットを当てながら、新たに生まれ変わる街を切り取る。民間・公共放送、企業などと連携するなかで、空き家問題など地域の「負」動産を正のサイクルに乗せ、 「不動産」へと変えていく、ハートフルなバラエティとしたい。作業員兼レポーター、カメラマン兼ディレクター等、数名で行える。数ヶ月に1本程度提供できれば。 また、範囲を県南、県下へと広げていくなかで、国内全域に同様の問題が起こっている現状から、 世界的コンテンツを目指す姿勢で挑みたい。

 

『就活最前線』(就活ドキュメンタリー)

いまどきの若い子の声を拾い上げ、それを地域の経営者に聞いてもらい、 その声を聞いた上で経営者がどのような反応、検討をするのかも含めて映像化していく。

 

NEWスポーツバラエティ(仮称)

県内地域で行われている、新たな競技(スポーツ)に焦点を当てる企画。 スポーツ中継は野球やバレーといったメジャーなものに限らない。 競争の要素を盛り込めば、釣りやe-スポーツといった動きの少ないものものも十分コンテンツ化可能で、 学生の部活動、社会人のサークル活動も編集方法次第では十分おもしろい番組になりうる。 将棋や囲碁のようなブームがある現在、見せ方の検討次第で魅力ある地域を発信できるものと考える。

 

 

さいごに

 

徳島は日本一社長の比率が多い県であると聞き及んでおります。 つまりそれだけ起業、開業の素地があるということではないでしょうか。 カッチリ、厳格な起業ではなく、手探りではじめるのに阿南市はいいところだよ、いろんな価値観を受け入れられるよ、 という形で、若い世代や挑戦者を誘致し、ひとつでもふたつでも、地域を支える中核企業となってもらえればと思います。 また、私自身が率先して前述の企画以外にもいろいろなことを試してみたいとも考えております。

しかしながら私は重度の自己免疫疾患のため、日勤や運転等が困難で、すでに都市部から住民票を移しており、 このたびの募集条件に不適のため、応募することは叶わない状況です。ですので、地域おこし協力隊の隊員様は別の方を お選びいただくことになろうかと存じます。にも関わらず今回このような書面をお送りしたのは、私のような人間でも、 なにかできるというところを世界へ発信したいという思いと、生まれた地域に活気を与えたいという思いからのことです。 将来的に市内のほうで活動のお手伝いができるのであれば、開業のためにも事務所を移転したいと考えております。

 

体調面もふくめ、現状勤務は困難ですので地域おこし活動への頻繁な参加は難しいのですが、 私でもお手伝いできることや、お手伝いいただけること、目下の悩みなどございましたらご連絡いただければ幸いに存じます。 お力になれることがあれば、なんなりとお申し付けください。 官の人間ではない自由な立場から、行政ではちょっとやりにくい事柄にも可能な限り取り組ませていただきます。

 

最後までお読みいただき、まことにありがとうございました。

 

私につきまして

サトウユウト

事務所等の住所は送付させていただきました資料をご覧ください。

HP:https://3100.work/
Mail: info◇3100.work (◇を@へご変換ください。)
Twitter:https://twitter.com/1chokami

1年半で140kgから60kg弱まで80kg痩せた、徳島文学協会会員。1986年、徳島県阿南市生まれ。
富岡西高校・法政大学地理学科卒。専門は都市地理学・文化地理学。 年間600冊本を買うほどの集書家で、
自己免疫疾患・線維筋痛症と闘う広告デザイナー・編集者・作家。
東京の出版社を辞して徳島に戻ったのを機に、仕事のかたわら本好きや共通の趣味、 文化で街を元気にする場所「じんぶんラボ」を準備中です。

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