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奥さんを経理に据えてはいけない理由

経理を家族にさせると会社の成長が止まります

節税目的なら別の仕事をしてもらいましょう

女性蔑視の発言ではありません。主夫業でも同じですし、娘や息子を経理にしても同じことです。要は、「家計感覚で経理をされると、会社は成長しなくなる」=「遅れ、負け、潰れる」ということなんです。

 

なぜそんなことが起こるのか。当たり前のことですが、普通の人はお金の出入りは家計が基本です。自分で稼いで管理した経験がなければ、おこづかいの延長で経理を考えます。すると、あっちのスーパーならタマゴが1円だの、こっちのスーパーなら牛乳が10円安いだのという話になります。日がな一日暇をしていて、主婦業に専念できる立場なら、率先してそうしてもらえばいいのですが、会社はそうではありません。時間には莫大なコストと稼ぐチャンスがかかっています。1円、10円の出金を徹底管理することが必ずしもいいとはいえません。

 

でも、それが理解できない。人間「よかれと思って」やっていることをやめろといわれたり、倫理的、道徳的に照らして「悪いこと」のほうを選びなさいといわれると、酷く反発するものです。この場合、そのどちらも発生するので大変です。

 

即断即決で100万円、1000万円、ドンと投資しようと思っても、「タマゴ1パックおひとりさま1500円以上お買い上げで1円!」の文化で生きてきた人には理解できないのです。数分で100万円出すというと、「そんなこと簡単に決めるな!」というでしょう。そうなれば、おしまいです。

 

経営数字的にそんな投資はすべきではないと指摘するならいざしらず、「怖い」「失敗したらどう責任を取る」「私は嫌い」といった、個人的感情でリスクを拒否する人間は、現場の一番下にいるべきで、力を持たせてはいけません。組織の機能を停滞させます。

 

部下がリスクを取らないだけなら職責でどうにでもできますが、家族が経理にいる場合は家庭のパワーバランスやしがらみが働くので、大抵社長が引っ込まざるをえなくなります。奥さんが経理、息子が社内にいるとかいうのは最悪です。息子の味方、次期社長の未来のために! といったスタンスでやられたら、二進も三進もいかなくなります。

 

家計には投資という発想はありません。理解できない文化について拒否反応を示すのは仕方のないことですが、理解するつもりがないなら経理に座ってもらっては困ります。本来、経理は経営判断をする立場にありません。会社が機能不全になる前に、他の仕事にするなり、役員にするなりしてください。

 

怖くてどうにもならないなら、第三者に説得してもらいましょう。会社がどういう理屈でまわっているのか、他人にいってもらえれば変わることもあります。

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