できません!の代わりに使うべき言葉
できませんの代わりに使うべき言葉とは
「できません」これは社員の常套句です。やろうと思えばなんだってできる。目の前にいる、ムカつく社長の首をへし折ることだってできる。でも、できないと思っているし、やらない。だから実行されない。
できないと思っていることを、「バカヤロウ!」と叱りつけたってできるようにはなりません。社長は社員には偉そうに、もしくは半ば小馬鹿にしたように「できないじゃねえよ。やるんだよ」なんていうわけですが、自分自身もできないと思っていることがあるわけです。大なり小なり。
できないという言葉を転換する
社員も社長も一律に、「できない」を禁止する。ただし、禁止というのは簡単ですが、禁止されたところでその言葉を使わないだけで、実行することとイコールにはなりません。それが人間というものです。いわれたとおりに動くなら、ボンクラ社員なんてやっていませんし、意のままに動くのであれば企業に属さず自分で起こすなりして社長なんてやっていないはずです。
ですから、禁止するのではなく転換するのが正しい。
「できません」ではなく「やってみましたが……」ということにする。
これなら、必ず実行が伴います。
「やってみましたが無理でした」といわせてやる。
そうすれば、実行したのでどうして無理だったかがわかる。
こうして改善し、「できません」が駆逐されたら、
次に求めるのは、「やってみましたが不達成でした」です。
「無理でした」は0点〜99点まで全部を指します。つまり、ほぼ着手しなくても無理だといえる。ただ、はじめのうちは持ち帰ってやったフリをしてくるだけまともになったとよろこんでやることです。それが当たり前になってから、「不達成でした」といわせるようにする。これなら未着手ということはありえません。許されるはずがないのは誰にでもわかります。5点でも10点でも構いません。ちゃんと手足を動かした証拠を添えて「できなかった」と報告させれば、それだけで前向きな進歩です。
「やれよ」といってやるなら、人間誰しもハーバードを主席で卒業し、世界一の大富豪なりになってます。人間はそんな都合よくできていません。叱るのでも、理屈責めでもなく、転換の力によって時間をかけて組織を強くしていくわけです。
この記事へのコメントはありません。