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ショールームの革命児に学ぶ店舗のかたち

ショールームに「ウェルカム感」が足りない

 

誰でもご自由にご覧ください。

そんなことを「口ではいっている」ショールームのなんと多いことか。店内に入れば、スーツをビッチリ着た営業マンが売り込みをかけようと張り付いてくるのが目に浮かびます。

 

それが嫌で嫌で仕方なかった某滋賀の車販売店は、お店をカフェにしてしまいました。私の出身地徳島県阿南市にもディーラーがある会社さんですよ。副代理店などではありません。

 

こちらのお店は、よくある店内に車を置くというスタイルをやめました。店内に車があると「カッコイイ!」と思うのは「男だけ」だそうです。女性は汚い、やめて欲しいと思う。結果、女性はそんなお店で(軽)自動車を買わないのです。意外な盲点です。

 

また、店内は広々としていて、屋外に展示された車を屋内の窓べりから眺めつつ、コーヒーを楽しむことができます。カフェでもっているお店なんです。もっとも、コーヒーがメインのメニューではなく、最近一押しなのはレモネードだそうです。ディーラーに行くと決まってコーヒー、よくて緑茶とどちらがいいか聞かれるだけです。でも、お腹に赤ちゃんがいる女性や妊娠を希望している女性はコーヒーを飲みません。そういった配慮がなされていないと、一気に気分が冷めるのです。

 

こうした視点を持つことは、単に車を売ろうと思っているだけではできないことです。本当にお客様を大切に考え、家族が車を買うとはどういうことかを徹底して考え、人生にそう何度もない買い物をするだけの場所にしておかない、社員の工夫の賜物です。

 

社員ひとりひとりが想像力を発揮できるような突拍子もない施策を実験することで、着実に販路を拡大しているこの会社は、社員にとって仕事が「やらされ仕事」ではない点が大きいといわれています。

自分に貢献できることはないか? と常に社員が想像力の羽を広げている職場は、決まって強いものです。

まずお客様に選ばれて、それから商品を見ていただく。

そんな逆転の発想ができないか、検討されてみてはいかがでしょうか。

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